2013.10.12~14
紅葉の季節、涸沢へ。
とは言え、当の涸沢カールの紅葉は最盛期を過ぎていて、粛々と冬支度を整えつつあるようです。
今回の天気は少し荒れたのち晴れる見込みです。初日は北の方の低気圧とそこから伸びてきている寒冷前線が。山の方は風が強いだろうし多少の降雪も覚悟しないといけない、それを踏まえて行動計画を立てます。
同行者のM/Yさんと協議し、当初予定していたルートは次の前者から後者に変更。
・ 上高地→前穂高→奥穂高→涸沢→上高地
・ 上高地→涸沢→奥穂高 or 涸沢岳→涸沢→屏風のコル→上高地
とりあえず涸沢まで行って様子見し、晴天が予想される二日目・三日目で安全に山頂にアプローチ&紅葉を楽しもうというプランです。まだ行ったことのない前穂高のルートは口惜しいですが、自分的にリスク高いと判断します。
ということで、車を走らせて5時間半。あかんだな駐車場に到着しますが、入口ゲートが開くまで駐車場には入れません。紅葉シーズンの三連休ということでゲート前から少なくとも50台以上車が並んでいるようです。
ようやくゲートが開いたのが4時半ごろ。この時点では駐車場は結構空いていて手前から二番目のいつもの駐車場に余裕をもって駐車できました。用意をして5時過ぎにバスのチケットを買いに行くと、当然ここにも行列が。
始発から数えて3~4台目のバスに乗車して30分ほどで上高地バスターミナルへ。朝6時半、涸沢に向けて出発です。
しかし、まあ、すごい人です…。こんな上高地、二度と来たくないと思えるほどの人、ヒト、ひと。
じつは今回、買ったばかりのFujifilmのX-M1を持参したんですが、使い慣れていないため道中で試し撮りをしながら覚えようという思惑がありました。ですが、涸沢でテントがごった返すのではないかという危機感、焦燥感に駆られなかなか隊列を乱して足を止められません。
道中は左手側にずっと川が流れていて、木々の間から清らかな流れをのぞむことができます。
そして空を眺めると、想像していたよりも雲は厚くなく、時々ですが、意外にも青空も見ることができました。しかしこの日は天気が良くなるようには思えなかったので、期待もそこそこに歩を進めます。
8:00徳沢着。小屋近くの大きな銀杏?の木が色づきはじめていました。小休止し行動食を食べますが、少し休むとすぐに体が冷えてきます。
9時過ぎに横尾に着くと、ものすごい人が次々と吊り橋を渡って涸沢に向かうのが見えます。吊り橋手前の階段に腰をおろし、途中ではぐれたM/Yさんを待つとともにカメラをいじります。
どうも14mm(35mm換算=21mm)のレンズのAF動作がおかしい。色々動かしてみると人物撮影モードなど2, 3のモード以外は一切AFが作動しない。本体側では強制的にMFが選択されて変更できません。20分粘るもどうすることもできず、悔しい気持ちはありましたが最終的には「こういうもの」と割り切ることにしました。
(※後日、レンズ側の機構でMFが選択されていることが判明。説明書をよく読まなかったことを反省しました。)
ここから涸沢までの登りは悲惨でした。体力的にはそんなにキツくないんですが、蟻の行列の如き行列が…。横尾までの道よりも細くてかわしにくいため、立ち止まると後続に迷惑をかけてしまいます。たぶん、高速道路と同じでこういうことが渋滞のもとになるんでしょう…そう思い、写真撮影に興じることもせず黙々と、そしてトボトボと進んでいきます。
徐々にですが、高度を上げるにつれて色づきが進んでいきます。少し広い沢に出るとようやく立ち止まるタイミングを得ます。沢を横切る橋の際から下を眺めるとなかなかのものでした。
行列に戻って涸沢を目指しますが、勾配がややきつくなったように感じます。右手斜面の木々は一層色づきが増しているようでした。タイミングを見つけて何枚か写真を撮りましたが、露出オーバーで撮りすぎていてロクなものが無い…
涸沢まであと少しのところまで来たところで紅葉が真っ盛りのようでしたが、まさに水を差すように小雨に見舞われます。とりあえず先に進んでテントを張ってからまた来ればいい、そう思ったのですが誤算でした。その後、戻ってくることはありませんでした…
12:15 涸沢着。ひと足先に到着したM/Yさんが場所取り&テント設営料を支払いに行ってくれていました。思いのほかあまり混雑していません。いくらでもテントを張るスペースがあります。途中の涸沢小屋への分岐ポイントで小屋に流れていく人が多かったので、12時段階のテント場は予想よりも随分少ないんだと思いました。
何はともあれ、テント設営し一服。着替えを済ましますが、寒がりなものでフルスペック:上下3枚ずつの重ね着+ダウンブーツ着用状態になります。この後、紅葉ポイントに行ってじっくり堪能しようと思っていましたが、前述のとおり実現せず。テントで横になったら最後、もう辺りが薄暗くなってくるまで目覚めませんでした…はい、この日はあっけなく終了。
やっぱり徹夜は堪える…。
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