2014.5.2~3
2日目は下山のみです。 3時30分起床 → 5時出発。
5月1日時点での予報では「曇りのち晴れ」の予報でしたが、実際は夜明け過ぎまでは晴れ、8時以降は曇り、10時以降は雨となっています。昼以降は晴れたのでしょうか。下の天気図は9時時点です。
微妙な天気だと思っていたのであまり期待していなかったのですが、幸運にも朝焼けを見ることができました。
前日よりも遠方が少しかすんでいましたが、逆にそれが柔らかい光になってくれたのかもしれません。
南東の方角に見えるのは御岳山。東の方角には乗鞍岳も見ることができました。
いつもであれば最終日は消化試合になりやすいのですが、朝焼けのおかげでなかなかのものでした。
左膝をかばいながらも無事下山。9時30分に市ノ瀬に到着。白峰温泉に立ち寄ってキレイさっぱり。日焼けの炎症のひどい腕と顔は湯船につけられませんでしたが…。
連休中ながら、人間ナビのM/Yさんのおかげで渋滞にも捕まらず15時に自宅に到着。カラダにキズが残るも、今回も良いトレッキングでした。
2014年5月4日日曜日
白山 1
2014.5.2~3
雪解け始めた、残雪の白山へ。
上の写真は同行のM/Yさんからのいただきもの。頂上にて。
今年一発目。
…ということで、丸4ヶ月、栄養を蓄えたカラダを叩き起こし1ヶ月間トレーニングしてきました。しかし「所詮、付け焼刃」の状態でこの日を迎えることになります。
天気は概ね晴れの予報。南に高気圧があるので温かそう。等圧線も緩やかで穏やかなトレッキングが期待できます。 と言っても、寒がりの私は防寒具はきっちり持って行きます。
さて、出発は前日の23時過ぎ。市内に住むM/Yさんを0時にpick upし石川県に向かいます。連休中といえど深夜は渋滞することもなく難なくこの時期のスタート地点、市ノ瀬に到着します。 標高は約900m。川に架かる鉄橋を越えて本来の登山口である別当まで行きたいところですが、この時期はまだ道路が整備がされていないとのことで鉄橋の手前に駐車。
豊富な雪解け水由来と思われる川のミストがあたりに充満しています。肌寒い感もありましたが少し厚手の長袖のベースレイヤー+半袖Tで出発。
4時45分、たまたま同じ時間帯に出発することになったおじさんはスキー板と自転車持参で少し先に行ってしまいました。帰りを楽にするためなんでしょうが行きは大変そうです。
鉄橋を渡り坂道を登り始めると山桜が咲いていました。葉桜になっていましたが、神戸の平野部に比べて3週間遅れ=4月上旬ぐらいの気温なんだと思いながら歩を進めます。
空は澄んだ青。雲も少なく天気は良さそう。グダグダとしたアスファルトの上り坂ですが、自分の体調を確かめながら歩きます。この時点で少し大臀筋に乳酸が溜まる感覚が…。息も上がる。風邪を引きずっているようで鼻水は止まらない…
渓谷の底に流れる川を右手側に見ながら進んでいきますが、すっかり雪解けした渓谷のはるか向こうには雪に覆われた山が顔を覘かせています。 方角的に今回目指す白山ではないようですが、少しずつ気持ちが高まってきます。
6時15分。ようやく下記の登山口である別当に到着。木製のベンチのある建屋のコンクリート天井には何組もの燕のつがいが巣作りをしていました。向こうに目をやると大きな吊り橋が架かっていて、どうやらこれを渡っていくようです。
橋を渡ると早速雪道が始まりますが暫くはアイゼンはいらない感じ。マンサク(たぶん)が黄色い花を咲かせています。そういえばこの前テレビで行っていましたが、「まず咲く」が訛ったものがこの木の名前の由来なんだとか。
別当から登ること約1時間。中飯場と呼ばれるポイントに着きます。どうやら冬期中はトイレは閉鎖の模様。
この頃になると陽は東の稜線よりも十分に高い位置に登っていて、かなり気温は高くなってきていました。日陰側の斜面も部分的に陽が差しはじめていて、山肌や木々の陰影がきれいに映し出されていました。
小休止のついでにここでアイゼンを装着していきます。次に目指すポイントは標高2000mに位置する甚之助避難小屋です。後から判ったことですが、ここから前に歩く人のトレースについていったのが直登ルート?だったらしく、かなりしんどい思いをして登っていきました。相当に体力を消耗してしまいました。途中、5分程度の休憩を入れながら90分かけて到着。時刻は9時30分です。
疲労した分、私としてはかなり本日のゴールに近づいたつもりでしたが、思ったよりも進んでいなくて…。
甚之助避難小屋付近は樹林帯を抜けているのか日光を遮るものがほとんどありません。紫外線は容赦なく上と下から照りつけます。日焼止めを忘れてきてしまったのでどうしようもありませんが、なるべく少しでもダメージを減らすべく小さな木陰で休憩します。
地図を見るとまだ当分、それなりの斜度を登ることになりそうです。陽も高く昇ってしまい、景色は単調気味…。疲れとも相まって写欲は低調でした。斜面を大きくトラバースしながら、一部では直登気味に登っていきます。離れ小島のように土が露出したところで休憩、南方の別山を見遣るM/Yさん。
11時。ようやく斜度の緩やかな、落ち着いて休憩できる場所まで登ってきました。標高は2250mぐらい。甚之助避難小屋からここまでは直登するのが冬場のルートのようです。
ここまで来たら今日宿泊する室堂ビジターセンターまではもう一息。弥陀ヶ原と呼ばれる雪原を気持ちよく歩いていきますが、一向にビジターセンターが見えてこず…。 姿は見えないながらも、これが最後の登りとカラダに言い聞かせラストスパート。
やっとのこと、小屋に到着です。時刻は12時。
手続きをして休憩。400円のカップラーメン(お湯付き)が販売されていて即決。とにかく塩分が摂りたかったのですごく美味しく感じました。
寝床は敷布団1枚と毛布が4枚用意されていました。十分暖かに寝れそうです。60人ぐらい寝れそうなところに、この日の宿泊者は10~15名ぐらいのよう。 この時期は事前予約も必要ないようで、その場で宿泊申込みされている方が多いようでした。
栄養補給もできたら眠たくなってきます。夕方に山頂に登るつもりで、15時30分まで2時間寝ることにしました。
16時20分。山頂に向けて出発。
小屋の周囲には室堂平と呼ばれる雪原が広がっています。この時期はまだ積雪が4m以上あり、鳥居もこんな状態。
少し風もでてきて寒いのでアウターシェルを来て登っていきます。最初は雪の中を登っていきますが、途中から岩や夏道の石組みが露出しているので、アイゼンは必須ではありませんでした。
西側の斜面には数人のグループが「大人のソリ」をしていました。 結構な急斜面だと思うのですが、怖くないんでしょうか。当然、途中でコケるわけですが、相当なスピードでふっとぶと思うのです。
そんな光景を横目に登っていきます。徐々に風が強くなりフードをかぶります。東からの風で時折吹く突風はカラダが揺らぐほどでした。
途中で背後の別山に目をやると山頂部にガスが掛かりつつありました。山頂で夕陽に照らされた姿を見たいと思っていましたが、山頂部のガスは仕方ないかもしれません。
登り始めること1時間。標高2,702mの山頂に到着しました。山頂には神社、正しくは白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)の奥宮というらしいのですが、創設は718年とのこと。
陽が傾くにつれて山肌の陰影がいい感じになってきました。
翌朝は北側の大汝峰からいま立っている御前峰を眺めながら日の出を待とうかと考えていたのですが、結構時間がかかりそうな雰囲気だったのでパスすることにします。リベンジは夏に。
それから北側は池が点在しているはずなのですが、この時期は雪に埋もれてしまっています。 良く見ると本来は池があると思われる付近にテントが2つ張られていて、静かな山を楽しまれている方がいるようです。
この時間帯になるともう登ってくる人もいません。寒風にさらされツライですが夕陽を堪能しながらウロウロします。 雪解けが進んでいてときどき雪を踏み抜くので、あまり際の方には行かないよう気を付けます。
夕陽がキレイな天候だっただけに名残惜しいですが18時前に撤収。
今回は左膝の調子が悪く、下りで強く痛み出します。焦らずゆっくりと下山。逆光で夕陽にに照らされた雪面がキレイに輝いていました。
この日は一日フルに活動したと充実感にひたれました。消灯は20時と聞いていたので、いつもの夕食(=カレーライス+うどん+汁)を摂って就寝。
寒がりなので毛布は半分折りにするなどして、下2枚、上5枚の状態にセッティング。テント泊では味わえない深い眠りに落ちました。
雪解け始めた、残雪の白山へ。
上の写真は同行のM/Yさんからのいただきもの。頂上にて。
今年一発目。
…ということで、丸4ヶ月、栄養を蓄えたカラダを叩き起こし1ヶ月間トレーニングしてきました。しかし「所詮、付け焼刃」の状態でこの日を迎えることになります。
天気は概ね晴れの予報。南に高気圧があるので温かそう。等圧線も緩やかで穏やかなトレッキングが期待できます。 と言っても、寒がりの私は防寒具はきっちり持って行きます。
さて、出発は前日の23時過ぎ。市内に住むM/Yさんを0時にpick upし石川県に向かいます。連休中といえど深夜は渋滞することもなく難なくこの時期のスタート地点、市ノ瀬に到着します。 標高は約900m。川に架かる鉄橋を越えて本来の登山口である別当まで行きたいところですが、この時期はまだ道路が整備がされていないとのことで鉄橋の手前に駐車。
豊富な雪解け水由来と思われる川のミストがあたりに充満しています。肌寒い感もありましたが少し厚手の長袖のベースレイヤー+半袖Tで出発。
4時45分、たまたま同じ時間帯に出発することになったおじさんはスキー板と自転車持参で少し先に行ってしまいました。帰りを楽にするためなんでしょうが行きは大変そうです。
鉄橋を渡り坂道を登り始めると山桜が咲いていました。葉桜になっていましたが、神戸の平野部に比べて3週間遅れ=4月上旬ぐらいの気温なんだと思いながら歩を進めます。
空は澄んだ青。雲も少なく天気は良さそう。グダグダとしたアスファルトの上り坂ですが、自分の体調を確かめながら歩きます。この時点で少し大臀筋に乳酸が溜まる感覚が…。息も上がる。風邪を引きずっているようで鼻水は止まらない…
渓谷の底に流れる川を右手側に見ながら進んでいきますが、すっかり雪解けした渓谷のはるか向こうには雪に覆われた山が顔を覘かせています。 方角的に今回目指す白山ではないようですが、少しずつ気持ちが高まってきます。
6時15分。ようやく下記の登山口である別当に到着。木製のベンチのある建屋のコンクリート天井には何組もの燕のつがいが巣作りをしていました。向こうに目をやると大きな吊り橋が架かっていて、どうやらこれを渡っていくようです。
橋を渡ると早速雪道が始まりますが暫くはアイゼンはいらない感じ。マンサク(たぶん)が黄色い花を咲かせています。そういえばこの前テレビで行っていましたが、「まず咲く」が訛ったものがこの木の名前の由来なんだとか。
別当から登ること約1時間。中飯場と呼ばれるポイントに着きます。どうやら冬期中はトイレは閉鎖の模様。
この頃になると陽は東の稜線よりも十分に高い位置に登っていて、かなり気温は高くなってきていました。日陰側の斜面も部分的に陽が差しはじめていて、山肌や木々の陰影がきれいに映し出されていました。
小休止のついでにここでアイゼンを装着していきます。次に目指すポイントは標高2000mに位置する甚之助避難小屋です。後から判ったことですが、ここから前に歩く人のトレースについていったのが直登ルート?だったらしく、かなりしんどい思いをして登っていきました。相当に体力を消耗してしまいました。途中、5分程度の休憩を入れながら90分かけて到着。時刻は9時30分です。
疲労した分、私としてはかなり本日のゴールに近づいたつもりでしたが、思ったよりも進んでいなくて…。
甚之助避難小屋付近は樹林帯を抜けているのか日光を遮るものがほとんどありません。紫外線は容赦なく上と下から照りつけます。日焼止めを忘れてきてしまったのでどうしようもありませんが、なるべく少しでもダメージを減らすべく小さな木陰で休憩します。
地図を見るとまだ当分、それなりの斜度を登ることになりそうです。陽も高く昇ってしまい、景色は単調気味…。疲れとも相まって写欲は低調でした。斜面を大きくトラバースしながら、一部では直登気味に登っていきます。離れ小島のように土が露出したところで休憩、南方の別山を見遣るM/Yさん。
11時。ようやく斜度の緩やかな、落ち着いて休憩できる場所まで登ってきました。標高は2250mぐらい。甚之助避難小屋からここまでは直登するのが冬場のルートのようです。
ここまで来たら今日宿泊する室堂ビジターセンターまではもう一息。弥陀ヶ原と呼ばれる雪原を気持ちよく歩いていきますが、一向にビジターセンターが見えてこず…。 姿は見えないながらも、これが最後の登りとカラダに言い聞かせラストスパート。
やっとのこと、小屋に到着です。時刻は12時。
手続きをして休憩。400円のカップラーメン(お湯付き)が販売されていて即決。とにかく塩分が摂りたかったのですごく美味しく感じました。
寝床は敷布団1枚と毛布が4枚用意されていました。十分暖かに寝れそうです。60人ぐらい寝れそうなところに、この日の宿泊者は10~15名ぐらいのよう。 この時期は事前予約も必要ないようで、その場で宿泊申込みされている方が多いようでした。
栄養補給もできたら眠たくなってきます。夕方に山頂に登るつもりで、15時30分まで2時間寝ることにしました。
16時20分。山頂に向けて出発。
小屋の周囲には室堂平と呼ばれる雪原が広がっています。この時期はまだ積雪が4m以上あり、鳥居もこんな状態。
少し風もでてきて寒いのでアウターシェルを来て登っていきます。最初は雪の中を登っていきますが、途中から岩や夏道の石組みが露出しているので、アイゼンは必須ではありませんでした。
西側の斜面には数人のグループが「大人のソリ」をしていました。 結構な急斜面だと思うのですが、怖くないんでしょうか。当然、途中でコケるわけですが、相当なスピードでふっとぶと思うのです。
そんな光景を横目に登っていきます。徐々に風が強くなりフードをかぶります。東からの風で時折吹く突風はカラダが揺らぐほどでした。
途中で背後の別山に目をやると山頂部にガスが掛かりつつありました。山頂で夕陽に照らされた姿を見たいと思っていましたが、山頂部のガスは仕方ないかもしれません。
登り始めること1時間。標高2,702mの山頂に到着しました。山頂には神社、正しくは白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)の奥宮というらしいのですが、創設は718年とのこと。
陽が傾くにつれて山肌の陰影がいい感じになってきました。
翌朝は北側の大汝峰からいま立っている御前峰を眺めながら日の出を待とうかと考えていたのですが、結構時間がかかりそうな雰囲気だったのでパスすることにします。リベンジは夏に。
それから北側は池が点在しているはずなのですが、この時期は雪に埋もれてしまっています。 良く見ると本来は池があると思われる付近にテントが2つ張られていて、静かな山を楽しまれている方がいるようです。
この時間帯になるともう登ってくる人もいません。寒風にさらされツライですが夕陽を堪能しながらウロウロします。 雪解けが進んでいてときどき雪を踏み抜くので、あまり際の方には行かないよう気を付けます。
夕陽がキレイな天候だっただけに名残惜しいですが18時前に撤収。
今回は左膝の調子が悪く、下りで強く痛み出します。焦らずゆっくりと下山。逆光で夕陽にに照らされた雪面がキレイに輝いていました。
この日は一日フルに活動したと充実感にひたれました。消灯は20時と聞いていたので、いつもの夕食(=カレーライス+うどん+汁)を摂って就寝。
寒がりなので毛布は半分折りにするなどして、下2枚、上5枚の状態にセッティング。テント泊では味わえない深い眠りに落ちました。
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